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株式会社ミズラボは、飲料水(水道水)や井戸水・浴槽水・プール水の水質検査から水道用薬品の品質試験を、高度な機器と技術により精確で迅速な水質検査で、飲み水の安心をお届けします。

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〒131-0033 東京都墨田区向島5-35-12

よくあるご質問


水道法水質検査基準51項目の解説

  •  生涯にわたって水道水を飲用しても、人の健康に影響を生じない水準をもとにしてさらに安全率を加味、また、水道水を使用するにあたり生活上に支障を生じる恐れがあるものについて基準値が設定されています。
     No.  項目
    (基準値)
     区分  解説
    1  一般細菌
    (100個/mL以下)
    微生物  水の一般的清浄度を表す指標であり、水道水は塩素消毒で除去されほとんど検出されません。これが著しく増加した場合には病原生物に汚染されている疑いがあります。また、消毒が有効に機能しているかの判断基準にもなります。
    2  大腸菌
    (検出されないこと)
     大腸菌には人等の腸内に生息しているものと土壌起源のものがあるため、大腸菌の存在自体が糞便性汚染を意味するものではありません。水道水は塩素消毒で除去され検出されません。大腸菌を含む水は、糞便性の病原菌に汚染されている疑いがあります。
    3  カドミウム及びその化合物
    (0.003mg/L以下)
    重金属  河川水等に検出されることはまれですが、鉱山排水や工場排水等から混入することがあります。イタイイタイ病の原因物質として知られています。水道水からは検出されていません。
    4  水銀及びその化合物
    (0.0005mg/L以下)
     工場排水、下水等から混入することがあります。有機水銀化合物は水俣病の原因物質としてしられています。水道水からは検出されていません。
    5  セレン及びその化合物
    (0.01mg/L以下)
     生体微量必須元素で、河川水に微量に含まれます。鉱山排水や工場排水等から混入することがあります。水道水からは検出されていません。
    6  鉛及びその化合物
    (0.01mg/L以下)
     鉱山排水や工場排水等の混入によって河川等で検出されることがあります。水道水中には含まれていませんが鉛管を使用している場合に検出されることがあります。
    7  ヒ素及びその化合物
    (0.01mg/L以下)
     鉱山排水や工場排水等の混入によって河川水等で検出されることがあります。地質等に存在して地下水から検出されることがあります。
    8  六価クロム化合物
    (0.02mg/L以下)
     鉱山排水や工場排水等の混入によって河川水等で検出されることがあります。水道水からは検出されていません。
    9  亜硝酸態窒素
    (0.04mg/L以下)
    無機物質  硝酸態窒素より非常に低濃度で存在し、窒素肥料や腐敗した動植物、生活排水、工場排水等に由来する有機窒素化合物の分解によって生成されます。
    10  シアン化物イオン及び塩化シアン
    (0.01mg/L以下)
     シアン化物イオンを含んだ工場排水等の混入によって河川水等で検出されることがあります。塩化シアンは塩素消毒の副生成物の一つですが、水道水からは検出されていません。
    11  硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素
    (10mg/L以下)
     自然界に広く存在しており、窒素肥料や腐敗した動植物、生活排水、下水に多く含まれています。高濃度に含まれると、幼児において体内で硝酸態窒素が亜硝酸態窒素に還元され、メトヘモグロビン血症を起こすことがあります。
    12  フッ素及びその化合物
    (0.8mg/L以下)
     自然界に広く分布し、主として地質に由来しますが、工場排水などによることもあります。適量摂取は虫歯の予防効果があるとされていますが、高濃度に含まれると斑状歯の症状が現れることがあります。水道水からは微量に検出されることがあります。
    13  ホウ素及びその化合物
    (1.0mg/L以下)
     自然水中に含まれることはまれでありますが、工場排水から自然水に混入することがあります。水道水からは微量に検出されることがあります。
    14  四塩化炭素
    (0.002mg/L以下)
    一般有機化学物質  化学合成原料、溶剤、金属の脱脂剤、塗料、ドライクリーニング等に使用され、地下水汚染物質として知られています。水道水からは検出されていません。
    15  1,4-ジオキサン
    (0.05mg/L以下)
     非イオン界面活性剤の製造過程の不純物、溶剤等に使用され、工場排水等から河川水に混入することがあります。水道水からは検出されていません。
    16  シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン
    (0.04mg/L以下)
     合成化学物質で自然界に存在しない。化学合成原料、溶剤等に使用され、地下水汚染物質として知られています。水道水からは検出されていません。
    17  ジクロロメタン
    (0.02mg/L以下)
     合成化学物質で自然界に存在しない。化学合成原料、溶剤等に使用され、地下水汚染物質として知られています。水道水からは検出されていません。
    18  テトラクロロエチレン
    (0.01mg/L以下)
     合成化学物質で自然界に存在しない。金属洗浄、溶剤等に使用され、地下水汚染物質として知られています。水道水からは検出されていません。
    19  トリクロロエチレン
    (0.01mg/L以下)
    20  ベンゼン
    (0.01mg/L以下)
     合成ゴムや合成繊維の原料として使用される有機化学物質で発がん性が認められている。地下水汚染物質として知られています。水道水からは検出されていません。
    21  塩素酸
    (0.6mg/L以下)
    消毒
    副生成物
     消毒剤として使用してる次亜塩素酸ナトリウムの酸化によって生成されます。
    22  クロロ酢酸
    (0.02mg/L以下)
     原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されます。
    23  クロロホルム
    (0.06mg/L以下)
     原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されます。発がん性のある可能性が高い物質です。
    24  ジクロロ酢酸
    (0.03mg/L以下)
     原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されます。
    25  ジブロモクロロメタン
    (0.1mg/L以下)
     原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されます。発がん性のある可能性が高い物質です。
    26  臭素酸
    (0.01mg/L以下)
     原水に含まれる臭素がオゾン処理で生成されるほか、消毒剤の次亜塩素酸ナトリウムに不純物として含まれている。
    27  総トリハロメタン
    (0.1mg/L以下)
     クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルムの合計を総トリハロメタンといいます。
    28  トリクロロ酢酸
    (0.03mg/L以下)
     原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されます。
    29  ブロモジクロロメタン
    (0.03mg/L以下)
     原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されます。発がん性のある可能性が高い物質です。
    30  ブロモホルム
    (0.09mg/L以下)
    31  ホルムアルデヒド
    (0.08mg/L以下)
     原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されます。シックハウス症候群の原因物質の一つと言われています。
    32  亜鉛及びその化合物
    (1.0mg/L以下)
     色  鉱山排水や工場排水等の混入や亜鉛メッキ鋼管からの溶出に由来して検出されることがあります。高濃度に含まれると白濁の原因となります。蛇口からの水道水では微量に検出されることがあります。
    33  アルミニウム及びその化合物
    (0.2mg/L以下)
     地球上に広く多量に存在して、土壌中に金属元素として最も多いです。ただし、自然水中には溶解度が小さいのでその量は少ないです。水道においては、アルミニウム系凝集剤として浄水処理に用いられています。
    34  鉄及びその化合物
    (0.3mg/L以下)
     河川水や地下水中に濁度に相応して含まれ、高濃度に含まれると異臭味や洗濯物等を赤褐色に着色する原因となります。浄水処理でほとんど除去されますが、水道本管や家庭内の配管の老朽化により検出されることがあります。
    35  銅及びその化合物
    (1.0mg/L以下)
     鉱山排水や工場排水、農薬等の混入や給水装置等に使用される銅管、真鍮器具等からの溶出に由来して検出されることがあります。高濃度に含まれると洗濯物や水道施設を青色に着色する原因となります。
    36  ナトリウム及びその化合物
    (200mg/L以下)
     味覚  工場排水や海水または塩素処理等の水処理に由来し、高濃度に含まれると味覚を損なう原因となります。
    37  マンガン及びその化合物
    (0.05mg/L以下)
     色  河川水中には濁度に相応して含まれ、浄水処理でほとんど除去されます。浄水中に高濃度で含まれると酸化され黒色を呈することがあります。
    38  塩化物イオン
    (200mg/L以下)
     味覚  地質、下水、家庭排水、工場排水及びし尿等の混入により検出されることがあります。高濃度に含まれると味覚を損ないます。
    39  カルシウム、マグネシウム等
    (硬度)
    (300mg/L以下)
     硬度とは、カルシウムとマグネシウムの合計量をいい、主として地質によるものです。硬度が低すぎると淡泊でコクのない味がし、高すぎると硬くてしつこい味となり、適度に含まれるとコクのあるまろやかな味となります。また、硬度が高いと石鹸の泡立ちを悪くします。
    40  蒸発残留物
    (500mg/L以下)
     水中に溶解または浮遊している物質の総量をいい、水の一般的性状を示す水質指標のひとつです。主にミネラルの含有量を示します。蒸発残留物の量が多いと苦味、渋味等が増し、適度に含まれるとコクのあるまろやかな味になります。
    41  陰イオン界面活性剤
    (0.2mg/L以下)
     発泡  洗剤の主成分として広く使用されています。生活排水や工場排水等の混入に由来し、高濃度に含まれると発泡の原因となります。
    42  ジェオスミン
    (0.00001mg/L以下)
     臭い  湖沼等で富栄養化現象に伴い発生する異臭味の原因物質で、ホルミディウムやオシラトリア等の藍藻類によって産生され、カビ臭を発生します。 
    43  2-メチルイソボルネオール
    (0.00001mg/L以下)
    44  非イオン界面活性剤
    (0.02mg/L以下)
     発泡  生活排水や工場排水等の混入に由来し、高濃度に含まれると発泡の原因となります。
    45  フェノール類
    (0.005mg/L以下)
     臭い  工場排水等の混入によって河川水等で検出されることがあります。微量であっても異臭味の原因となります。水道水からは検出されていません。
    46  有機物
    [全有機体炭素(TOC)の量]
    (3mg/L以下)
     味覚  水中の有機物量を含まれる炭素の量で示すものです。過マンガン酸カリウム消費量と高い相関があります。
    47  pH値
    (5.8以上8.6以下)
    基礎的
    性状
     酸・アルカリの液性を示すもので0〜14の数値で表されます。7は中性を表し、これより値が大きくなるほどアルカリ性が、これより小さくなるほど酸性が強くなります。
    48  味
    (異常でないこと)
     水の味は、地質または海水、工場排水、化学薬品等の混入及び藻類等生物の繁殖に起因します。
    49  臭気
    (異常でないこと)
     水の臭気は、化学物質による汚染、藻類の繁殖、下水の混入及ぶ地質等に起因します。水道水は消毒のため塩素臭がありますが除外されます。
    50  色度
    (5度以下)
     水についている色の程度を示すもので、基準値以下であれば、ほぼ無色な水です。
    51  濁度
    (2度以下)
     水の濁りの程度を示すもので、基準値以下であれば、ほぼ透明な水です。
    水道水質基準ガイドブック 改訂4版(日本環境管理学会 編)

水道法水質検査基準51項目の健康への影響/対策等

  •  生涯にわたって水道水を飲用しても、人の健康に影響を生じない水準をもとにしてさらに安全率を加味、また、水道水を使用するにあたり生活上に支障を生じる恐れがあるものについて基準値が設定されています。
     No.  項目
    (基準値)
     健康への影響  対策等
    1  一般細菌
    (100個/mL以下)
     直接病原菌との関係性はないものの、汚染されている疑いがあります。  煮沸消毒
     塩素滅菌装置取付
    2  大腸菌
    (検出されないこと)
     検出された場合、病原性大腸菌に汚染されている疑いがあります。
    3  カドミウム及びその化合物
    (0.003mg/L以下)
     肝機能障害を起こし、イタイイタイ病の原因物質として知られています。  飲用利用の停止
    4  水銀及びその化合物
    (0.0005mg/L以下)
     有機水銀化合物(メチル水銀)は水俣病の原因物質として知られています。
    5  セレン及びその化合物
    (0.01mg/L以下)
     過剰摂取すると、爪や髪、胃腸、皮膚、肝臓に障害を起こします。
    6  鉛及びその化合物
    (0.01mg/L以下)
     生体内では骨に沈着し、長期摂取で貧血や消化管、腎臓、神経系統に障害を起こします。
    7  ヒ素及びその化合物
    (0.01mg/L以下)
     急性毒性として嘔吐、下痢、腹痛等、慢性毒性として皮膚の角化症、黒皮症、末梢神経炎等を起こします。
    8  六価クロム化合物
    (0.02mg/L以下)
     急性毒性として腸カタル、慢性毒性として黄疸を伴う肝炎等を起こします。
    9  亜硝酸態窒素
    (0.04mg/L以下)
     高濃度に含まれると、乳幼児(満1歳未満)にチアノーゼを起こすことがあります。  イオン交換法
     逆浸透法
    10  シアン化物イオン及び塩化シアン
    (0.01mg/L以下)
     シアン化合物のシアン化カリウム(青酸カリ)は代表的な毒物として知られています。中毒症状としてめまい、頭痛、意識喪失、痙攣などを起こします。  飲用利用の停止
    11  硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素
    (10mg/L以下)
     高濃度に含まれると、乳幼児(満1歳未満)にチアノーゼを起こすことがあります。  イオン交換法
     逆浸透法
    12  フッ素及びその化合物
    (0.8mg/L以下)
     適量であれば虫歯予防に効果があります。多量に含まれると、斑状歯や骨の形成障害が現れることがあります。  逆浸透法
     ナノろ過法
    13  ホウ素及びその化合物
    (1.0mg/L以下)
     多量に摂取すると、消化器や中枢神経系に影響を及ぼします。  イオン交換法
     逆浸透法
    14  四塩化炭素
    (0.002mg/L以下)
     肝臓、腎臓や中枢神経系等への障害を示します。  煮沸、ばっ気
     活性炭処理    
    15  1,4-ジオキサン
    (0.05mg/L以下)
     肝臓、腎臓や中枢神経系等への障害を示します。
    16  シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン
    (0.04mg/L以下)
     麻酔作用があります。
    17  ジクロロメタン
    (0.02mg/L以下)
     中枢神経系への障害を示します。
    18  テトラクロロエチレン
    (0.01mg/L以下)
     中枢神経系、肝臓や腎臓への障害を示します。
    19  トリクロロエチレン
    (0.01mg/L以下)
     嘔吐や腹痛、中枢神経系への障害を示します。
    20  ベンゼン
    (0.01mg/L以下)
     再生不良性貧血、中枢神経系への障害を示します。
    21  塩素酸
    (0.6mg/L以下)
     (次亜塩素酸ナトリウム中の不純物)
    22  クロロ酢酸
    (0.02mg/L以下)
     皮膚や粘膜に強い刺激作用があり、肝臓、腎臓への障害を示します。
    23  クロロホルム
    (0.06mg/L以下)
     麻酔作用、肝臓、腎臓への障害を示します。
    24  ジクロロ酢酸
    (0.03mg/L以下)
     皮膚や粘膜に強い刺激作用があり、肝臓、腎臓への障害を示します。
    25  ジブロモクロロメタン
    (0.1mg/L以下)
     生体内で反応して毒性を発現すると推定されています。
    26  臭素酸
    (0.01mg/L以下)
     発ガン性と変異原性が指摘されています。
    27  総トリハロメタン
    (0.1mg/L以下)
     (クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルムの合計量)
    28  トリクロロ酢酸
    (0.03mg/L以下)
     皮膚や粘膜に強い刺激作用があり、肝臓、腎臓への障害を示します。
    29  ブロモジクロロメタン
    (0.03mg/L以下)
     生体内で反応して毒性を発現すると推定されています。
    30  ブロモホルム
    (0.09mg/L以下)
     生体内で反応して毒性を発現すると推定されています。
    31  ホルムアルデヒド
    (0.08mg/L以下)
     吸入暴露では発ガン性があります。
    32  亜鉛及びその化合物
    (1.0mg/L以下)
     急性毒性として下痢、腹痛、痙攣等を起こします。  イオン交換法
     配管の交換
    33  アルミニウム及びその化合物
    (0.2mg/L以下)
     活性炭処理
    34  鉄及びその化合物
    (0.3mg/L以下)
     除鉄装置取付
    35  銅及びその化合物
    (1.0mg/L以下)
     イオン交換法
     膜ろ過法
    36  ナトリウム及びその化合物
    (200mg/L以下)
    37  マンガン及びその化合物
    (0.05mg/L以下)
     急性毒性として全身倦怠感、食欲不振、頭痛、関節痛、脳炎等を起こします。  除マンガン装置取付
    38  塩化物イオン
    (200mg/L以下)
     イオン交換法
     逆浸透膜法
    39  カルシウム、マグネシウム等
    (硬度)
    (300mg/L以下)
     イオン交換法
     膜ろ過法
    40  蒸発残留物
    (500mg/L以下)
     イオン交換法
     ナノろ過法
    41  陰イオン界面活性剤
    (0.2mg/L以下)
     生物処理
     活性炭処理
    42  ジェオスミン
    (0.00001mg/L以下)
     オゾン処理
     活性炭処理等
    43  2-メチルイソボルネオール
    (0.00001mg/L以下)
    44  非イオン界面活性剤
    (0.02mg/L以下)
     活性炭処理
    45  フェノール類
    (0.005mg/L以下)
     内臓組織や中枢神経系等への毒性を示します。  オゾン処理
     活性炭処理
    46  有機物
    [全有機体炭素(TOC)の量]
    (3mg/L以下)
     生物処理
     オゾン処理
     活性炭処理
    47  pH値
    (5.8以上8.6以下)
     
    48  味
    (異常でないこと)
     生物処理
     オゾン処理
     活性炭処理
    49  臭気
    (異常でないこと)
    50  色度
    (5度以下)
     凝集沈殿法
     活性炭処理
    51  濁度
    (2度以下)
     凝集沈殿法
    水道水質基準ガイドブック 改訂4版(日本環境管理学会 編)

水質管理項目27項目の解説

  •  現在まで水道水中では水質基準とする必要があるような濃度で検出されておらず水質基準は定めていないが、今後、水道水中で検出されてされる可能性があるものや、水質基準に含まれるが、より質の高い水道水を目指すために必要なものなど、水質管理上留意すべき項目です。
     将来にわたり水道水の安全性の確保等に万全を期す見地から定めてあります。
     No.  項目
    (目標値)
     区分  解説
    1  アンチモン及びその化合物
    (0.2mg/L以下)
    重金属
    無機物質
     鉱山排水や工場排水等の混入によって河川水等で検出されることがあります。
    2  ウラン及びその化合物
    (0.002mg/L以下(暫定))
     放射性物質地殻中には0.0003%存在し、地質由来により井戸水から検出されることがあります。
    3  ニッケル及びその化合物
    (0.02mg/L以下)
     鉱山排水や工場排水等の混入やニッケルメッキからの溶出によって検出されることがあります。
    (4)  削除
    (亜硝酸態窒素)
     水質基準項目に移行しました。
    (平成26年4月1日)
    5  1,2-ジクロロエタン
    (0.004mg/L以下)
    一般有機化学物質  合成化学物質で自然界に存在しない。化学合成原料、溶剤等に使用され、地下水汚染物質として知られています。水道水からは検出されていません。
    (6)  削除
    (トランス-1,2-ジクロロエチレン)
     水質基準項目(「シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン」として)に移行しました。
    (平成21年4月1日)
    (7)  削除
    (1,1,2-トリクロロエタン)
     削除
    (平成22年4月1日)
    8  トルエン
    (0.4mg/L以下)
     染料、有機顔料等として使用される有機化学物質です。
    9  フタル酸ジエチルヘキシル
    (0.08mg/L以下)
     プラスチック添加剤(可塑剤)等として使用される有機化学物質です。水道水からは検出されていません。
    10  亜塩素酸
    (0.6mg/L以下)
    消毒
    副生成物
     水道水の消毒に二酸化塩素を使用するときに生成される。
    (11)  削除
    (塩素酸)
     水質基準項目に移行しました。
    (平成20年4月1日)
    12  二酸化塩素
    (0.6mg/L以下)
     水道水の消毒剤です。二酸化塩素を使用しなければ検出されません。
    13  ジクロロアセトニトリル
    (0.01mg/L以下(暫定))
     原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されます。
    14  抱水クロラール
    (0.02mg/L以下(暫定))
    15  農薬類
    (1(検出値と目標値の日の和として)以下)
    農薬  120種類の農薬の中から地域の使用状況を考慮して選定した農薬を調査し、個々の検出値をその農薬の目標値で除した数値を合計した値が1を超えないことが目標値になっています。
    16  残留塩素
    (1mg/L以下)
    臭い  水道法では、水道水の衛生を確保するため塩素による消毒を行うことが定められていますが、水道水中に残留塩素が多いと美味しさを損なうことから設定されています。
    17  カルシウム、マグネシウム等
    (硬度)
    (10mg/L以上100mg/L以下)
    味覚  硬度とは、カルシウムとマグネシウムの合計量をいい、主として地質によるものです。硬度が低すぎると淡泊でコクのない味がし、高すぎると硬くてしつこい味となり、適度に含まれるとコクのあるまろやかな味となります。また、硬度が高いと石鹸の泡立ちを悪くします。
    18  マンガン及びその化合物
    (0.01mg/L以下)
     水道水中に高濃度に含まれると、酸化され黒色を呈することがあります。より質の高い水道水を供給する観点から設定されています。
    19  遊離炭酸
    (20mg/L以下)
    味覚  水中に溶けている炭酸ガスのことで、水に爽やかな感じを与えますが、多いと刺激が強くなり、水道施設に対して腐食等の障害を生じる原因となります。
    20  1,1,1-トリクロロエタン
    (0.3mg/L以下)
    臭い  金属洗浄やドライクリーニング等に使用され、地下水汚染物質として知られています。水道水からは検出されていません。
    21  メチル-t-ブチルエーテル
    (0.02mg/L以下)
     ガソリンの添加剤として使われています。地下水汚染物質として知られています。水道水からは検出されていません。
    22  有機物
    [過マンガン酸カリウム消費量]
    (3mg/L以下)
    味覚  有機物等による汚れの度合いを示し、土壌に起因するほか、し尿、下水、工場排水等の混入によっても増加します。水道水中に多いと渋味をつけます。
    23  異臭強度(TON)
    (3以下)
    臭い  臭気の強さを定量的に表す方法で、水の臭気のほとんどが感知できなくなるまで無臭味水で希釈し、臭気を感じなくなった時の希釈倍数で臭気の強さを示します。
    24  蒸発残留物
    (30mg/L以上200mg/L以下)
    味覚  水中に溶解又は浮遊している物質の総量をいい、水の一般的性状を示す水質指標のひとつです。主にミネラルの含有を示します。蒸発残留物の量が多いと美紙、渋味等が増し、適度に含まれると、コクのあるまろやかな味になります。より質の高い水道水を供給する観点から設定されています。
    25  濁度
    (1度以下)
    濁り  水の濁りと程度を示すもので、より質の高い水道水を供給する観点から設定されています。
    26  pH値
    (7.5程度)
    腐食性  水道施設の腐食を防止するなどからの観点から設定されています。
    27  腐食性(ランゲリア指数)
    (-1程度以上とし極力0に近づける)
     水が金属を腐食させる程度を判定する指標で、数値が負の値で絶対値が大きくなるほど水の腐食傾向は強くなります。
    28  従属栄養細菌
    (1mLの検水で形成される集落数が2000以下(暫定))
    微生物  水道施設の清浄度の程度を示す指標です。現在、暫定値を設定し、知見の集積を行っています。
    29  1,1-ジクロロエチレン
    (0.1mg/L以下)
    一般有機化学物質  合成化学物質で自然界に存在しない。化学合成原料、溶剤等に使用され、地下水汚染物質として知られています。水道水からは検出されていません。
    30  アルミニウム及びその化合物
    (0.1mg/L以下)
     水道においては、アルミニウム系凝集剤として浄水処理に用いられています。より質の高い水道水を供給する観点から設定されています。
    31  ペルフルオロオクタンスルホン酸及びペルフルオロオクタン酸
    (0.00005mg/L以下)
    一般有機化学物質  水や油をはじく、熱や薬品に強い等の性質を持ち、撥水剤、表面処理剤等に用いられています。
    水道水質基準ガイドブック 改訂4版(日本環境管理学会 編)